さくらインターネット株式会社

現在の活動内容

-現在の活動内容を教えてください

牟田:「宇宙×ITで新しい価値を創造する」というビジョンを掲げ、衛星データを利用した新たなビジネスマーケットの創出を目的とする、日本発のクラウド環境で分析、利用ができるオープン&フリーなプラットフォームの運営を行っています。

-新たに始まったサービスはありますか

牟田:昨年末に「QGIS」搭載のクラウド環境「Tellus Satellite Data Master with QGIS」のサービスを提供を開始しました。

Tellus Satellite Data Master with QGISは、QGISというオープンソースのソフトウエアで誰でも無料で利用できるGIS(地理空間情報システム)がTellusのクラウド環境上で利用可能になっているサービスで、これにより誰でも手軽に衛星データの解析を行うことが可能になりました。

加えて、3年ぶりに「Tellus Satellite Cafe 」というユーザーイベントをリアル開催します。皆様にはぜひこの機会に参加いただき、衛星データの利用を体験してもらいたいと思っています。

そして、Tellusのデータが現在注目されている機械学習などの領域での活用が増えることを期待しています。

宇宙産業を取り巻く業界の変化について

-近年の宇宙業界の変化についてはどのように感じていますか

牟田:私は学生時代を含めて10年以上宇宙業界を見てきましたが、宇宙産業が広がっていることを実感しています。

以前は宇宙ビジネスに関するニュースは皆無でしたが、現在では国内でも毎日のように関連ニュースを見るようになりました。この進展は素晴らしいことですが、海外に目を向けるとそれ以上の速度で宇宙ビジネスが広がっており、喜んでばかりはいられません。

Tellusを多くの人に利用いただくことで、日本の宇宙ビジネスの底上げに貢献したいと考えています。

-宇宙ビジネスの底上げのために何が重要でしょうか

牟田:Tellusがアジアの衛星データハブになることが重要だと思います。
現在、衛星から得られるデータをTellusで閲覧、解析することが可能ですが、今後はアジア市場へのサービス拡大を図っていく予定です。

当社の主要株主である双日株式会社は、世界中にネットワークを持っており、そのネットワークを活用し、投資しているスタートアップの中でTellusと相性の良い企業と連携することも考えています。また、日本の企業との協力関係を今後もさらに強化していきたいと思っています。

SPACETIDEへ協賛を決めた理由

-今年もSPACETIDEへ協賛いただいた理由を教えてください

牟田SPACETIDEは、日本の宇宙ビジネス関連のカンファレンスの中でもバランスが取れている印象があります。国内の宇宙ビジネスだけでなく、海外のセッションも多く、世界中の人を繋ぐハブ的な役割を果たしていると思います。

また、日本の宇宙ビジネス全体を育て、良くしていきたいという共通の志を持っており、それが今年もSPACETIDEへの協賛を決めた理由です。

SPACETIDE2023に参加する方へのメッセージ

当日SPACETIDEに参加者する方へメッセージをお願いします

牟田:Tellusが皆様の宇宙ビジネスの進展を支援するお手伝いができればと思っています。また、参加者の方との交流や対話を通じて、新たな可能性を模索したいと思っています。

特に、業界の知識を持つ方々や、SIerとの相性が良いと考えていますのでアイデアをお持ちの方や、一緒にプロジェクトを立ちあげたいと思っている方はぜひお声がけください。

また、学生でもご興味がある方はぜひお声がけいただきたいと思います。ロケットや衛星に興味を持つ方が多いと思いますが、衛星データ活用も宇宙ビジネスを構成する重要な要素です。

現在インターンシップの制度を設けているわけではないのですが、閉じているわけでもないので、ぜひ積極的にお声がけいただけると嬉しいです。

ぜひ一緒に日本の宇宙ビジネスを盛り上げて行きましょう!

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